※この記事は地主と家主(旧家主と地主)2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
<<Focus ~この人に聞く~>>
不動産資産の状況がわかるアプリ開発
無料で利用でき入力の手間要らず
家主が自身の不動産資産の状況を把握することは、容易ではない。管理会社から毎月届く管理レポートが複数あると、一つにまとめるのは大変だろう。そんな煩わしさを払拭するアプリが7月にリリースされた。リアンコネクション(東京都新宿区)が開発した「資産Navi(ナビ)」だ。家主でもある同社の織田京太代表取締役に、開発の背景を語ってもらった。
リアンコネクション(東京都新宿区)
織田京太代表取締役(39)

――資産Naviとほかのオーナー向けアプリとでは何が違うのでしょうか。
オーナー向けアプリといえば、管理会社主導で提供されてきました。そのため、管理会社がオーナーとやり取りをしやすくすることに主眼が置かれています。一方、資産Naviはどの管理会社に委託していても関係なく、利用できる点が大きく異なります。複数の管理会社に委託している場合でも、一つのアプリで管理することができます。自主管理の物件も利用可能です。
――入力の手間はかかりませんか。
管理会社から届く管理レポートをPDFファイルにしたり、画像で取り込んだりして当社に送っていただければ、入力はすべて当社のスタッフが行うので、オーナーの手間はかかりません。自主管理の場合は、自分で直接入力してもいいですし、もし「エクセル」で帳簿を作っていれば、それを当社に送ってもらえるとこちらで入力します。
――入力の必要がないのは楽ですね。
さらに資産Naviは、管理会社が知り得ない物件取得費や借入金利、毎月の返済額を自身で入力することで、キャッシュフローがわかります。それぞれの物件ごとのキャッシュフローを毎月確認できますし、グラフ表示もできるので時系列で把握できます。これらの機能をすべて無料で提供できるのが、当社の強みです。
――無料で利用できるのは便利ですね。なぜできるのですか。
当社では賃貸管理を熟知しているチームが入力業務をしており、それほど手間がかからないためです。各管理会社のレポートはそれぞれフォーマットが異なるのですが、その識別ができ入力が速いことが強みです。また、将来的に自社で運営している不動産事業者向けサイトと連携することにより、収益を上げられると思っています。
――同アプリを開発したきっかけは何ですか。
自分がオーナーとして、実態を把握しにくかったことがきっかけです。資産Naviの利用者が増えればデータが蓄積され、自分の物件が周辺と比べて工事費が高いのか、安いのか入居期間が長いのか、短いのかなどを比較できます。外部と比較してどうなのかを知ってもらうために、平均値を提供したいと思いました。
――今後の目標を聞かせてください。
アプリの利用者を毎月100人ペースで増やせるようにしたいです。利用者を増やすことで、より賃貸経営に必要な指標を提供できればと思っています。 (永井ゆかり)
1984年10月生まれ。約20年にわたり、不動産関連事業の会社に勤務後、2015年不動産会社スター・アセットマネジメント設立(18年に解散)。17年リアンコネクション設立。「オーナーズガーデン Pro(プロ)」など不動産業界向けサービスを開発。
(2026年6月公開)

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