<<海外各都市の不動産投資>>
アメリカ・タンパの不動産事情
活気ある州内第2の都市圏
米国本土の南端、亜熱帯性気候と豊かな自然に恵まれたフロリダ半島は、リゾート地として昔から人気があります。観光のトップシーズンは1〜3月で、冬の寒さが厳しい米国北部やカナダから大勢の人々が訪れます。そのため、ホテル代やリゾートフィーが一番高額になるのもこの時期です。

保養地のイメージがありつつも、今のフロリダ州には米国屈指の大都市圏があります。ニューヨークやシカゴなど、北部からの転居が盛んで、同州の人口はすでに2300万人超。ニューヨーク州を追い抜き、カリフォルニア州、テキサス州に続く全米第3位の州となりました。
フロリダ州内では、半島東側のマイアミ都市圏が人口600万人超で最大の都市圏。それに続き、西側のタンパベイ都市圏が人口300万人超です。
タンパベイ都市圏はタンパ湾の両岸に、タンパ、セントピーターズバーグ、クリアウォーターの3都市が並びます。都市間は4本の長大な橋で結ばれ、各地には美しいビーチも点在しています。
タンパのダウンタウンには、ここ10年の間に建設された新しい高層ビルが立ち並んでいます。集客施設としては、巨大なコンベンションセンターや、ウオーターフロントの遊歩道周辺にある多数のカフェやレストラン、ナショナルホッケーリーグの強豪チーム「タンパベイ・ライトニング」の本拠地である「ベンチマーク・インターナショナル・アリーナ」などが林立。さらにマリオット、ハイアット、ヒルトンなどが超高層ホテルを建て、今や米国屈指の活気に満ちた都市となっています。

リゾート感漂うタンパのダウンタウン
実需低迷も都心部は好況
タンパの不動産マーケットは二極化しています。標準的な収入の住民が売買する実需住宅市場は、米国の多くの都市と同様、高金利のために3年ほど低調が続いています。取引件数は減り、住宅価格の中央値は約40万ドル(約6300万円)から緩やかに下落している局面です。
他方、再開発が進むタンパやセントピーターズバーグ中心地は好況が続いています。富裕層の流入が相次ぎ、タンパの遊歩道沿いのコンドミニアムが2ベッドルームで190万ドル(約3億円)など、ニューヨークのマンハッタンといい勝負をするような高値です。富裕層やビッグビジネスが支える大都市という様相を帯びてきています。
アジア太平洋大家の会
代表 鈴木 学

[PROFILE]
海外不動産に精通し、6カ国語を操るアナリスト。国際不動産エージェントの取締役としても多数のセミナーを主催する。自身も6カ国で物件を所有し、投資・経営を行うグローバル家主。
(2026年8月号掲載)






