地元オーナー発信―3Dプリンターで2階建て(仙台)

賃貸経営トレンド

仙台|3Dプリンターで国内初の2階建てを実現

塩澤俊哉オーナー

 県の北部に位置する栗原市で、3次元(3D)プリンターを使用した住宅が完成しました。3Dプリンターの住宅と聞くと今までは平屋というイメージがありましたが、今回は国内初の試みとなる高さ約6mの2階建てです。建築確認から完了検査、販売まで達成しているとのこと。国内外20社以上の企業の技術連携によって実現しました。

 主導したのは、建築用3Dプリンター専門の人材育成と技術普及を行うきずき(宮城県栗原市)。多くの職人の代わりに、最小限の技術者とオペレーターで対応し、通常数週間から数カ月の施工期間が必要なところを、数週間で構造体を出力可能としています。

 ただ、この事業には制約があります。3Dプリンターを搬入し、稼働させるスペースが必要となるため、広い土地がある商業施設や別荘、キャンピング施設、防災・防衛インフラなどに向く工法といえるでしょう。

 近年の技術の進歩を考えると、このような制約も数年後には解消され、3Dプリンター住宅がスタンダードになっている未来が想像できそうです。資材の高騰や職人の高齢化、人材不足による人件費の増加など、新築の建設が手詰まりになっている中、今回のプロジェクトが闇夜のともしびとなってくれることを期待しています。
(2026年8月号掲載)

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