皆でつくる物件の「ウリ」

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※この記事は地主と家主(旧家主と地主)2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。

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テーマパーク勤務の経験が生きる 皆でつくる物件の「ウリ」

 横浜市や川崎市を中心に、アパート5棟29戸を所有している岡田功オーナー(川崎市)。空室が出るとリノベーションを行い、入居者や自分がワクワクする「仕掛け」をつくっている。
 築30年の木造2階建てアパートで退去が出たときは、2DKの間仕切り壁を撤去して、35㎡のワンルームをつくった。広々とした木目のきれいなフローリング空間が仕掛けポイントで、写真写りもアップ。家賃を4万4000円から7万2000円に上げて募集したところ、入居がすぐに決まったという。

岡田功オーナー(川崎市)

 岡田オーナーはテーマパーク運営会社に勤務し、来場者向けイベントの企画を長年担当していた経験から、賃貸物件においてもワクワクする気持ちを大切にしている。また、その分野の専門家のアイデアを大切にするという考えもあり、工事は空間デザイン会社のAtelier H(アトリエアッシュ:川崎市)に依頼した。

 フローリング材などの内装材選びも同社のアイデアで、センスの良さを感じたという。

 その後、同物件で3戸の退去が出た際は、猫に特化したペット共生型物件をプロデュースするクラシヲ(東京都葛飾区)に依頼。猫共生型賃貸は、家賃アップを狙える方法でもあることから、かねてから興味を持っていた。3戸を同時にリノベできる機会を生かして、挑戦することにした。

 部屋は35㎡のワンルームに変えて、部屋の中央にある柱は、猫が登って遊ぶことができるキャットタワーに。壁にはキャットウオークを造作した。

▲キャットタワー、キャットウオークを造作した猫共生型賃貸

 家賃を3万~4万円ほど上げて募集したが、3戸とも申し込みがあった。もともとペット飼育が可能な物件ではなかったため、ほかの入居者には猫共生型賃貸に変更する旨を伝えて、了解を得たという。

ホームインスペクター、宅建士の資格も取得

 岡田オーナーは、不動産に関する勉強にも意欲的で、2017年にホームインスペクター(住宅診断士)の資格を取得。19年には宅地建物取引士(宅建士)の試験にも合格を果たしている。

 「管理も22年まで自分で行っていましたが、さすがに時間が少なくなり、委託に切り替えました。今後は購入する物件探しに時間を使います」(岡田オーナー)

 岡田オーナーは客付け先として、所有物件の近くにある不動産会社20~30社にローラー作戦を展開しており、管理委託先はその中から見つけた会社だ。

 「これからは起業する人向けのコワーキングスペース付き賃貸や、音楽家やユーチューバー向けの高防音性賃貸など、夢に挑戦する人を、不動産で支援していきたいです」と岡田オーナーは意欲的に話す。

▲壁の色と照明器具を変えて、シックな印象に改装した

(2026年8月公開)

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