自主管理オーナー向け外装特化型建物管理サポート ―アステックペイント

賃貸経営賃貸管理

自主管理オーナー向け
外装特化型建物管理サポート

アステックペイント(福岡市)

 塗料メーカーのアステックペイントが、賃貸住宅の自主管理オーナー向けに外装に特化した建物管理サポートを始めた。毎年の定期点検や長期修繕計画の策定、さらに近隣競合物件の分析と賃料査定レポートの作成なども行う。1棟あたり年間2万7500円(税込み)から利用できるサービスだ。 アステックペイントが2025年10月に開始した外装特化型建物管理サポート「すまーと建診サポート」は、費用がかかる外装修繕を計画的に行い、かつ目的に合わせた最適な工事内容を提示するサービスだ。

 具体的には、同社が全国約4100社の中から賃貸住宅の施工実績がある工務店を選定し、外装に関する定期点検を毎年実施し、診断報告書を提出。定期点検で確認した劣化状況を基に外装修繕計画を策定する。修繕工事については、同社が施工店と施工内容や進捗状況を共有し、工事品質を管理。万が一、施工店が倒産するなどして工事の保証が受けられなくなった場合には、同社が代わりに保証する「W工事保証」を提供する。

 「メーカーである当社が、点検から修繕計画、施工管理、保証までワンストップで行います。施工店も当社が定めた基準をクリアする優良工務店を紹介するので安心です。診断報告書も工事ありきではないメーカーとして中立的な立場で作成しています」と同社の久山勇人企画開発部部長は同サービスのメリットを話す。

 定期点検の内容は、外壁、屋根だけにとどまらない。外部の階段や共用廊下、屋上やベランダの防水部分、基礎や付帯部、駐車場、給湯器など外装に関わるさまざまなメンテナンスポイントを点検する。

 長期修繕計画は、オーナーが建物の将来についてどのように考えているのか、同社がヒアリングしたうえで策定するという。「所有物件を長期的に保有し維持したいのか、あるいは売却を検討しているのかによって、使用する塗料が違います。賃貸経営の戦略を加味して長期修繕計画を決めていきます」(久山企画開発部部長)

メーカーとして中立的な立場で建物を診断

 計画を立て、修繕を行っていくうえで、もう1つポイントになるのが、修繕履歴の一元化だ。修繕の履歴を保管・記録することは、資産価値を高めるうえでも重要になる。売却する場合、修繕履歴が残っていないと評価が下がることがある一方で、しっかりした修繕記録が残っている物件は査定価格が上がることもあるという。所有し続ける場合でも、次回の修繕時期をより正確に予測することが可能となり、劣化に対して早期に対応できる。

 同社では、国土交通省が普及を推進する住宅履歴情報アプリ「住宅履歴情報(通称:いえかるて)」を導入し、情報を管理してオーナーと共有する。そのほか、付随するサービスとして、近隣競合物件の分析や賃料査定レポートの作成のほか入居者向けの掲示物制作代行サポート、「LINE」の公式アカウントによる修繕に関する情報提供のほか「オーナーズデスク」と呼ばれる修繕相談の窓口対応もある。

 年間の料金は、共同住宅の延床面積が1000㎡以下の場合2万7500円。2000㎡以下は4万4000円、3000㎡以下は6万500円(いずれも税込み)となっている。

 「大規模修繕において、コスト削減や修繕の妥当性について悩んでいるオーナーは少なくないと思います。メーカーとして適正な点検を実施し、最適な施工内容を提案していきたいと思います」(久山企画開発部部長)
(2026年10月号)

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