駐車場タイプとメンテナンス および料金について

賃貸経営不動産投資#現地調査でわかる区分マンション選び方

横山顕吾

オーナー(広島市)

1970年岡山市生まれ。筑波大学体育専門学群卒業後、建物管理会社に就職。2008年から一般財団法人日本不動産コミュニティー(J-REC)広島支部長を務め、12年に投資用分譲マンション2戸を取得。17年に区分マンション所有に特化した専業家主へ転身。マンション管理士、管理業務主任者、宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士、賃貸経営アドバイザー、防火管理者、損害保険募集人資格などを持つ。趣味はリフォーム、ラグビー観戦。

 

駐車スペースの種類を知る

 

 

駐車場には大きく分けて①平面②自走式③機械式の3種類があります。三つとも、屋内と屋外のタイプがあり、屋内のほうが駐車場料金は高くなります。

 ①平面駐車場は、マンションの1階や地下にあることが多いです。このタイプは、ピロティ形式と呼ばれ、柱のみで壁が少なく、旧耐震基準の建物の場合は耐震性に問題があるかもしれません。築年数を確認しましょう。なお、屋外平面駐車場は、屋根のない駐車場のことです。

 ②自走式駐車場は、運転者が車を運転して入庫する立体駐車場です。最上階は屋外平面駐車場、下の階は屋内平面駐車場になります。

 ③機械式駐車場は3種類あります。一つ目は昇降型で、上下にのみ動くタイプです。二つ目はパズル型です。上下左右に動きます。駐車時の利用方法などによりトラブルが起きやすい機種になります。三つ目がタワー型です。全てのタイプで重量、幅、高さの制限があります。最近は機械式駐車場には入らない車も多いので、確認しておきましょう。

メンテナンスの費用がほぼ必要ないのが、平面と自走式です。機械式は定期的なメンテナンスが必要です。昇降型とパズル型は3カ月に1回、タワー型は毎月行う場合が多く、高額になり、交換費用も必要で、管理組合の財産状況の確認が重要です。

 

駐車場の序列表

 

料金設定の確認は重要

駐車場利用者が払う料金は、機械式より平面、屋外より屋内のほうが利便性に優れているため、料金を高く設定することができます。

駐車場料金は管理組合の重要な収入源です。きちんと駐車場料金の設定があるマンションがおすすめです。

お得感を演出するため、駐車場料金が無料のマンションもあります。マンション敷地内にある駐車場は前述したとおり、条件が異なります。柔軟な駐車場料金を設定しているマンションのほうが、管理組合の運営としては良好だと思われます。

 

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