<<【連載】眠っているお宝 目の付けどころ:vol.20>>
鉄道模型
鉄道写真を撮るのが好きな「撮り鉄」、実際に列車に乗って楽しむ「乗り鉄」など、鉄道ファンの世界は奥深く、細分化されている。その中で、鉄道車両の模型を集める愛好家たちは「模型鉄」と呼ばれ、コレクター市場もある。日本で最も普及している鉄道模型の規格は「Nゲージ」で、線路幅は9㎜、車両は縮尺150分の1(新幹線車両は160分の1)の大きさのもの。省スペースでジオラマを楽しめるのが特徴だ。一方、線路幅16・5㎜の「HOゲージ」は高価格帯ではあるが、車両が大きく迫力があり、精密さや存在感を好む愛好家に支持されている。

▲2021年にKATOから販売されたフランス国鉄の高速列車「『TGV Duplex』新塗装 10両セット」の一部。箱に入れたまま保管していると査定額も高くなる
自宅にジオラマを作って模型車両を飾る人、愛好家たちが集まるショップにコレクション車両を持って行って走らせる人など、楽しみ方はさまざまだ。部屋に車両を並べて飾る人もいれば、箱に入れたまま保管する人もいる。
「最近、1人のお客さまから、2トン車の3分の2が埋まるほどの量を買い取りました。箱に入れたままであれば、かなりの量をコレクションできるものなのですね」と話すのは、中古の鉄道模型の買い取り販売を行う「ホビーランドぽち秋葉原1号店・2号店」の舘坂光太店長だ。
模型パーツの買い取りも可能
舘坂店長によれば、鉄道模型は同じ商品であれば保存状態によって価格に差が出る。模型の素材はプラスチックや金属などのため劣化が進みやすい材質ではないが、後の売却を考えるなら出しっ放しにせず、片付ける習慣を持つことが大切だという。また未使用であったり箱や付属品が残っていたりするほうが、査定では当然プラスになる。
骨董品とは異なるため、古いほど高額になるというわけではない。実際の鉄道車両のデザインや塗装が刷新されると、模型メーカーもそれに合わせて新塗装版や改良版の商品を発売することが多い。すると旧デザインの模型は需要が落ち価格が下がるため、売却を希望するならば、新デザインのものが発売される前の査定依頼が望ましい。
一方、買い取りが難しいのが大型のジオラマだ。一度固定したものを分解して運び出し、店舗で再度組み立てるのは容易ではない。展示販売するスペースを確保しづらいこともあり、大型のジオラマは買い取ることができない事例が多いという。
鉄道模型は大量生産品なので、1箱で数百万円もするような高額商品はめったにない。しかし一定量があれば、数百万円の査定額になることもあるという。
「その意味では目減りの少ない資産だといえます。またジオラマの樹木や電飾チップなどといった細かなパーツごとの買い取りは可能な場合もあるので、まずは専門店に相談してほしいですね」(舘坂店長)
ホビーランドぽち 秋葉原1号店・2号店(東京都千代田区)
舘坂 光太店長

大学卒業後、アルバイトを経て正社員となり、2008年に店長に就任。関東圏の出張買い取りも多数行っている。
■店舗情報

鉄道模型やフィギュア、ミニカーなどの趣味用品を豊富に取り扱う人気店。






