設備充実の高性能賃貸で差別化図る

土地活用賃貸住宅

<<注目の新築プロジェクト>>

太陽光発電システムで入居者の光熱費を軽減
設備充実の高性能賃貸で差別化図る

プラモ大森(東京都大田区

 京浜急行電鉄本線の大森町駅から徒歩9分。小学校や大学がすぐ目の前という住宅街の一角に6月、高性能賃貸住宅「プラモ大森」が竣工した。鉄骨造・3階建てで、1LDKと2LDKが4戸ずつの計8戸という構成。自然素材のような風合の外壁材がスタイリッシュな印象を与える外観だ。同物件の大きな特徴は建築物省エネルギー性能表示制度「BELS」の認証を取得したZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)である点だ。

 「周辺の賃貸住宅の供給状況を調査したところ、単身者向けの割合が多く感じました。そこで、ファミリーや2人暮らしをターゲットにした高性能賃貸住宅にすることで差別化を図りました」と佐野裕之オーナーは説明する。

佐野裕之オーナー・京子オーナー
(東京都大田区)


 光熱費の上昇が続く中、プラモ大森では屋上一面に太陽光パネルを設置。各部屋に給電されるよう、太陽光発電システムを導入した。専有面積の広さによって各戸に割り当てられる電力量は異なるが、入居者は年間の電気代を2万~3万円ほど節約することができる。さらに、入居者自身が手続きをすれば使いきれなかった電力を売ることも可能だという。

▲広い屋上を利用して太陽光パネルを設置

 部屋の広さを40~70㎡と幅を持たせたことにも理由がある。ファミリーや2人暮らしだけでなく、ゆとりのある広さを求める単身者からの需要も考慮したのだ。

 内装はグレーと白をメインにシンプルな印象でまとめた。またすべての住戸が角部屋のため、採光性が高く部屋が明るい。さらに収納スペースも多く確保。クローゼットには棚やハンガーバーがあらかじめ設置されており、入居者は棚や衣装ケースなどを用意する必要がない。

▲ベンチにも棚にもなる板を設置した101号室のリビング


 建築費は1億9600万円。もともとこの場所には伯父が事業を行っていた時に使用していた倉庫があった。そのため土地代はかかっていないが、建築費高騰の影響を受けて4階建てから3階建てへと計画が変更になった経緯がある。それでも入居者の快適性を考え、高断熱・省エネルギー仕様のほか、防犯設備の導入や高速インターネット、追いだき機能、宅配ボックスなど充実した設備をそろえた。賃料は15万~23万円と、周辺の新築賃貸住宅とほぼ同じ金額帯に設定した。

 「住んでもらえれば快適性を実感できる物件です」と佐野オーナーは胸を張る。実際、東京都心への通勤や通学がしやすい立地と高性能住宅、充実した設備が好評で、竣工前に全8戸中5戸の入居者が決まった。

▲エントランスの脇にはBELS認証プレートを掲示している

(2026年10月号掲載)

 

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