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国登録有形文化財全国所有者の会
年に1度のフェスタ、総会を開催
6月11日、12日の2日間、国登録有形文化財全国所有者の会(全国登文会:寺西興一理事長)と東京都登録有形文化財建造物所有者の会(東京登文会:伊藤信夫会長)は、「全国登文会フェスタ&総会 東京大会」を行った。フェスタ、総会は各地の登録有形文化財所有者が一堂に会する年に1度の機会となっており、今年は東京が会場となった。1日目のフェスタには87人、2日目の総会には77人が参加した。

▲全国登文会フェスタでのパネルディスカッションの様子
1日目のフェスタでは、講演会やパネルディスカッションが開かれた。同会の顧問である観光学者・佐滝剛弘氏は「観光視点から見た登録有形文化財の魅力と課題」をテーマに講演。老舗の酒蔵を救った事例などを紹介し、「面白さ」を伝える仕掛けをつくることで、文化財のボリュームと多様性が生かされると結んだ。
2日目の総会では、会の運営に必要となる各議案について審議し、原案どおり可決・承認された。総会後に寺西会長は、要望書を文化庁文化財調査官の結城啓司氏に手渡した。その後プレゼンテーションが行われ、東京都、滋賀県、秋田県の会員が発表。各人がこれまで進めてきた維持活動や今後の課題を語った。
また各日の午前中には東京都の登録有形文化財を巡る見学会が催された。参加者は各コースに分かれて都内の登録有形文化財の建物で時を過ごし、空間を楽しんだり食事をしたりと有意義な時間を過ごした。
浅草コースでは、建築物や歴史の説明を受けながら浅草寺を散策。普段は立ち入ることのできない伝法院の本殿・絵馬堂・庭園を見学した。修復中の建物を見ながら登録有形文化財の修復について学んだという。その後、登録有形文化財でもある「茶寮一松」にて昼食を取り、親睦を深めた。

▲浅草コースにて。東京登文会顧問の三舩康道氏の説明に聴き入る参加者たち
フェスタ、総会の参加者からは「同じ境遇の人の苦労話を聞き、深く共感した」「なかなか会えない全国の仲間と話すことができて刺激を受けた」との感想があった。
2027年の同イベントは、滋賀県で開催する予定だ。
(2026年9月号掲載)



