大阪|Osaka 関西三大都市の開発そろい踏み
関西の三大都市といえば、大阪市、京都市、神戸市です。大阪では、JR大阪周辺に「グランフロント大阪」や「グラングリーン大阪」が開発され、京都でも拡大するインバウンド(訪日外国人)市場により新しい高級ホテルが次々と誕生しています。一方、神戸では、三宮駅周辺はほかの都市と比べ、話題が多いとはいえない状況です。
三宮エリアは、JR東海道本線、阪急電鉄神戸本線、神戸高速鉄道、阪神電鉄本線、神戸市営地下鉄西神・山手線、同海岸線、神戸新交通ポートライナーと、七つの路線が入り組んでいます。そのうえ周辺との連携も悪く、一体感に欠けるのです。
この神戸の玄関口である三宮エリアが、ようやく復興から新しい時代へと動き出そうとしています。21年に「神戸三宮阪急ビル」が完成し、24年4月、「JR三ノ宮新駅ビル」が着工しました。地上32階、地下2階建ての複合商業ビルで、三宮周辺のランドマークとして、街の印象を変える規模となります。
それに加えて、分散化していた駅やバスの乗降場が、一つの大きな駅として近隣エリアとの連携を深めていきます。29年ごろには大きく神戸の玄関口が変わっているはずです。これからも神戸に着目し、街の変化を楽しみたいです。
加藤 薫オーナー
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(2024年6月号掲載)