最長50年間の建物保証制度 物件の長期運営を実現

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保証対象となるRC造マンションのイメージ

 髙松建設(大阪市)は2023年11月から、建物保証「SMAT(スマット)50」の提供を開始した。柱や梁、屋根といった建物の構造耐力上主要となる部分に関して最長50年間保証する。髙松建設が設計・施工したRC造の集合・戸建て住宅が対象となり、引き渡し後は10年ごとに点検やメンテナンス工事も実施する。

 特徴は、一般的な建物保証の保証期間が10年であるのに対し、保証期間を50年と長期で設けていることだ。提供開始の背景には、物件の保全を第一とした事業に注力する狙いがある。スクラップ・アンド・ビルドによるCO2排出や廃棄物の削減、長く住み続けられる街づくりなど、SDGs(持続可能な開発目標)に配慮した事業展開のための取り組みとして位置付ける。

 オーナーの不動産を守ることや、不動産活用を長期的に支援することも、同サービスを開始した理由だ。同社の嶋村邦彦品質監理本部長は「メンテナンスや賃貸管理も含めて、50年間の長期保証を付帯することにより、オーナーへ安定した賃貸経営を訴求・提供する」と話す。

 SMAT50の提供と併せて「50年一括借り上げシステム」の提案も始める。同社のグループ会社で賃貸管理事業を手がける髙松エステート(同)が、SMAT50で保証する物件のサブリース(一括借り上げ)を行う。髙松建設グループ会社との賃貸管理やメンテナンス契約がSMAT50の加入条件となる。

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