仙台|宮城の学生県内就職率、24年過去最低
これまで、宮城県が「富県宮城」戦略を掲げ、実績を上げていることを伝えてきました。
しかし、24年3月に卒業した宮城県内の学生の県内就職率が過去最低の39・2%でした。県内就職率が40%を切るのは初めてです。
宮城県は企業誘致のアピールの一つとして、「学生が多くいるので人材を確保しやすい」とうたっていましたが、それが覆されました。
塩澤俊哉オーナー
県内就職率が下がり続けている要因は①1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)と賃金水準が違う②県内企業の採用活動が学生にマッチしていない③県内に生活上の楽しみがないと考えられています。
まず、賃金水準に関して、23年の県の平均賃金は28万8900円でした。青森県、岩手県、秋田県、山形県、福島県の5県よりは高いですが、東京都周辺に比べると大幅に下回っています。次に、採用活動に関して、県は24年度、インターンシップの実施の支援を始めます。最後に、生活上の楽しみに関しては、私も東京に強い憧れがあったので、否めません。
仙台をもっと魅力のある街にすることが求められているのです。県内就職率を高めて、本当の意味で富県宮城を実現していってほしいと思います。
(2024年10月号掲載)
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