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賃貸経営トレンド

広島|歳出削減があらわにする府中市の疲弊

豊田裕之オーナー

 私が住む広島県府中市は、地元出身のお笑いコンビ「アンガールズ」に委嘱していた「ふるさと大使」の活動終了を24年12月に決定しました。いろいろな催事での活躍があったため残念です。

 今回の決定は、市の貯金である財政調整基金が26年に枯渇する見通しであることから、財政状況の改善を目指してほかの多くの歳出削減策と共に行われました。18年の豪雨災害以降の災害対応や子育て関連施設への投資などにより、歳出が歳入を上回る年度が多くなっていたのです。人口の減少は続いており、20年には3万人の人口から流出人口と自然減を合わせて約800人の減少となっています。このままでは税収も減り、行政にも深刻な影響が及びそうです。

 バブル期までは商工業が盛んで余剰な土地が少なく、地価も高値で安定していました。ところが人口減少が進み商業施設も撤退。町工場や商店、旧家が取り壊され、多くの更地が市場に出ることもなく年々増加しています。地価は安く、まとまった土地もありますが、賃貸需要がないと判断されているようです。

 いい材料が見つけにくいまちですが、長年ここで賃貸経営を続けている者として、今後も人口減少に少しでもあらがって財政再建に寄与したいと考えています。

(2025年 4月号掲載)

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