新品・未使用品が定価の3~8割引き建築資材ロス問題の解決にも貢献

HUB & STOCK(ハブアンドストック:東京都板橋区)


HUB & STOCK(東京都板橋区)は、メーカーや商社の滞留在庫、もしくは新カタログにより発生する廃番品を買い取り、格安で販売している。すべて未使用の新品だ。

 取り扱うのは主に内装材で、約600種類、1万2000点以上。壁紙やフローリングをはじめ、フロアタイル、プラスチックタイル、タイルカーペットなどがあり、定価の30~80%引きで販売している。

 同社の豊田訓平社長は1級建築士で、大手ゼネコンとインテリアデザイン事務所で働いていた。しかし、建築資材が工事現場で余り、未使用のまま捨てられる「建材ロス」を目の当たりにし、その解決に向けて、2021年に同社を立ち上げた。

 豊田社長は「賃貸住宅で最近増えているのが、タイルカーペットの注文です。ピース状で施工しやすく、ホテルの床のような高級感が出ます。単身者向けの部屋だけでなく、階下への衝撃音を和らげるので、小さな子どもがいるファミリー向けの部屋やペットが飼える部屋でも使われています」と話す。

 一般的なタイルカーペットの定価は、1㎡あたり8000~1万円。それを同社では、995円から販売している。安価にタイルカーペットを使えることから、フローリングの床をカーペットに貼り替えて、周囲の競合物件と差別化するオーナーもいるという。

 また、不燃化粧シートも人気だ。室内ドアの木部、キッチンのつり戸棚の扉に貼り重ねることで、新品のように見違えるからだ。「室内ドアは部分的な傷や汚れ、経年劣化による変色で交換、廃棄されることが多いのですが、使い勝手は問題なく、本来使い続けられるものです。不燃化粧シートを貼ることで見た目が一新しますから、捨てずに使い続けられます」(豊田社長)

 同社のホームページでカタログを閲覧し、メールや「LINE」による見積もり、注文を受け付けている。東京都板橋区高島平にショップもある。

(2024年2月号掲載)

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