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賃貸経営トレンド

新潟|雪国で今後導入が期待される太陽光発電

遠藤 健オーナー

 長岡市は経済産業省の補助金を活用し、公共施設に太陽光パネルを設置して、降雪地での発電効果を確認する実証実験を進めています。従来の硬いガラスパネルに加え、1月には新たにフレキシブルソーラーパネルを使用した実験を開始しました。

 フレキシブルソーラーパネルは厚さ2・5㎜と薄く、柔軟性があって曲げることができるため、設置する際の自由度が大幅に増加します。体育館のかまぼこ型屋根といった曲面や、建物の壁面にも設置可能で、壁面への据え付けは積雪による破損の心配が少なくなります。
価格は1・5倍から2倍ですが、従来のガラスパネルに比べて重さが約4分の1と軽くなった分、建物はより多くの積雪に耐えることができます。

 実証実験を行うのは、県内の自治体で同市が初めてです。市内3カ所に設置し、発電容量は合わせて約48キロワットで、設置施設の電気使用量の10%相当にあたります。

 実験がうまくいけば、降雪地に太陽光発電は不向きだというイメージが払拭されるでしょう。そして脱炭素社会の実現の一助になるかもしれません。所有している賃貸物件にも活用していきたいので、この実証実験の結果に期待しています。

(2025年 5月号掲載)

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