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大阪|川を生かした移動やにぎわい創出への機運

加藤 薫オーナー

 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJ)」と「海遊館」は、国内外から多くの観光客が訪れる大阪を代表する観光スポットです。両施設の距離は1㎞弱と非常に近いものの、安治川を挟んでいるため、電車で移動すると、3路線を乗り継いで約30分もかかります。車の場合、有料道路を経由して約10分、一般道では30分弱要します。そのため目と鼻の先にある両スポットの接続の悪さを感じていました。

 ところが、先日海遊館付近で運営されている民泊施設とシェアハウスを見学した際に、安治川向かいのUSJまでの移動手段として、航行わずか3分ほどで川を渡ることができる無料の渡し船があることを知りました。地域住民の日常交通手段ではありますが、海から眺める大阪ベイエリアの景色も人気で、観光スポットにもなっているそうです。

 大阪・関西万博や統合型リゾート(IR)の後押しもあり、インバウンドの増加や、それに伴う民泊、賃貸住宅の需要が見込まれる中、USJに隣接する安治川右岸では「此花西部臨港緑地エリア水辺賑わいづくり」構想が進められています。大阪市内の河川を生かして舟運や水辺の観光を取り戻す水都・大阪のプロジェクトは、ますます近隣地域を巻き込み加速していくでしょう。

(2025年 5月号掲載)

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