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賃貸経営トレンド

広島|人口流出4年連続トップ、家主も協力すべし

豊田裕之オーナー

 総務省は1月31日に「住民基本台帳人口移動報告 2024年(令和6年)結果」を発表。広島県は4年連続で人口流出が全国トップになりました。若年層の流出が顕著で、不動産市場を含め地域社会や経済に大きな影響を及ぼしそうです。実際に肌感覚として気付くのが、退去する大学生に東京や大阪への就職者が多いということです。
人口流出の主な原因としては、まず労働機会の不足が考えられます。若者、特に女性がより良い就労条件を求めて都会に流出する傾向があります。

 また高度な教育機関の不足もあります。多くが都会の高等教育機関に進学し、地元に残る機会が減少しています。それに加えて地域の魅力の低下も挙げられます。都会の便利さや多様な娯楽施設に引かれる若者が多く、彼らはこの地方の現状に不満を持っています。

 これらへの対策としては、優れた地元企業の求人の周知、労働条件の全国レベルへの改善、そしてUターン就職時の賃貸住宅の契約時の補助などが考えられます。こういった条件があれば若者もこの地域での就職活動を魅力的に捉えてくれるのではないでしょうか。

 家主としても放っておけない深刻な状況です。協力できることがあれば行政と共に取り組みたいと考えています。 

(2025年 5月号掲載)

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