家主のアナザーストーリー:電子書籍出版サポート

賃貸経営ストーリー

IT企業のマネジメント経験生かし 電子書籍出版サポート会社を設立

 東京都内などに合わせて12戸を所有する三木聖子オーナー(マレーシア・クアラルンプール)は、2023年10月に電子書籍出版を代行・プロデュースするDIYマーケティングラボ(東京都港区)を「Kindle(キンドル)」出版プロデューサーの渡邊大悟氏と共に設立し、代表に就任した。同社の事業内容や、海外在住の三木オーナーが果たす役割について話を聞いた。

第45回 三木聖子オーナー

[プロフィール] みき・せいこ
1972年、板橋区生まれ。IT企業に23年間勤務し、2023年10月にDIYマーケティングラボを設立。東京都内の区分マンション2戸とマンション1棟8戸ほか、合計12戸を所有。

経営者やインフルエンサーへ 出版代行サービスを展開

 電子書籍の登場で近年は誰でも無料で本が出せるようになり、出版のハードルは一気に下がった。とはいえ、書くことが苦手な人や多忙な経営者が本を執筆するのは簡単ではない。三木オーナーが共同代表を務めるDIYマーケティングラボは、そんな経営者やインフルエンサーにプロのライターがインタビューして執筆する出版代行サービス「スタパブ」を提供している。 「2回のインタビューだけで、3カ月以内に出版できるのが当社の強みです。プロのライターが会社の商品やサービス、その人の強みや特徴、魅力をうまく引き出してくれます」(三木オーナー)

 同社はマーケティングチームを持ち、AI(人工知能)漫画や渋谷、新宿など東京都内8カ所のスクランブル交差点の屋外ビジョン広告で書籍出版をPRするプロモーション事業も展開。さらに出版を通じたビジネス、印税獲得のためのノウハウを伝授するコンサルティングサービスを提供。電子書籍出版をした著者が集うコミュニティーも運営している。つまり電子書籍の執筆から出版、宣伝まですべて行う会社なのだ。

代表としてビジネス構築や 事業拡大を目指す

 三木オーナーは出版業界とは無縁だったが、IT広告会社に長年勤務していたため、電子書籍、その中でも「Amazon(アマゾン)Kindle」での出版はウェブマーケティングツールとして大きな魅力があると感じていた。  

 そこで自分も電子書籍に挑戦してみようと思い立ち、その方法を教わるために参加した講座で出会ったのが講師をしていた渡邊氏だった。

 渡邊氏は当時すでに360冊以上の電子書籍出版経験を持ち、Kindle出版に関する本も3冊執筆し、ベストセラーとなっていた。意気投合した2人はビジネスとして経営者向けに「名刺がわりのキンドル出版」と題し口コミだけで50冊の経営者の電子書籍出版実績を積み、ビジネスの手ごたえを感じたことから、23年10月、DIYマーケティングラボを設立した。 「今や電子書籍は、名刺がわりのプロモーションツールです。私は前職の経験を生かし、新会社での事業構築やサービス展開、経営の部分を担っていきたいと思っています」と三木オーナーは話す。

▲さまざまなジャンルの電子書籍の出版代行を手がけている

(2024年10月号掲載)
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