街の風景 写真は語る:空き家活用で福祉事業支援

賃貸経営福祉

空き家活用で福祉事業支援 技能実習生の寮へ改修

 広島県安芸高田市の小原地域で地域活性化事業を行うNPO法人ぷらっとほーむ小原(広島県安芸高田市)は、空き家を活用し、介護老人福祉施設の寮を整備した。寮には、同施設に勤務する外国人技能実習生(以下、技能実習生)を受け入れている。

 物件の取得が難しい同施設に代わり、ぷらっとほーむ小原が空き家の購入と改装を行った。そして技能実習生の住まいを必要とする同施設と賃貸契約を締結。地域の福祉事業をサポートしていく。

▲空き家となっていた店舗兼住宅を寮に改修。居間の畳をフローリングに変更した

 改修した空き家は、10年使用されていなかった築50年ほどの木造2階建て。地元のネットワークを生かし、転居に伴い空き家となっていた家の情報を入手した。建物の床面積は635・93㎡で改装後の間取りは7LDK。1階にはトイレやキッチンなどの水回りや交流スペースがあり、居室は7部屋を整備した。現在4人が入居している。

 1部屋の広さは、約8~9㎡。一部の部屋の床材は畳からフローリングに変更した。襖で仕切られていたところには壁や鍵付きの扉を設けて個室とし、プライバシーにも配慮している。

 同法人は小原地域の地元住民10人が2017年に設立。空き家を活用したまちづくりや地域のイベント企画など、幅広く地域活性化事業を行っている。寮の交流スペースで日本語教室を開く企画も検討している。

 高齢化に伴い介護人材の確保が不可欠だが、特に地方では賃貸物件が不足し、その人材を受け入れる体制が整っていないことも多い。技能実習生の受け入れを視野に入れ、空き家を賃貸物件として活用する取り組みは今後も必要とされるだろう。

(2025年 3月号掲載)

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