『不動産クラウドファンディングの魅力と懸念点』に関する調査
不動産クラウドファンディング「Jointo α(ジョイントアルファ)」を運営する穴吹興産(香川県高松市)は、1月30日~2月3日の期間に「『不動産クラウドファンディングの魅力と懸念点』に関する調査」を実施。不動産投資を行っているかつ、不動産クラウドファンディングを知っている1017人を対象に行った。
Q.不動産クラウドファンディングで投資しているか
A. 現在も継続して投資中が半数超え

不動産クラウドファンディングとは、インターネットを通じて少額から不動産投資ができる仕組みである。投資家が事業者に投資し、集まった資金で物件を購入する。
「不動産クラウドファンディングで投資したことはありますか?」という質問では、「現在継続して行っている」(58.8%)が半数を超え、不動産クラウドファンディングが投資手法として定着していることがうかがえる。
また「不動産投資・不動産クラウドファンディング以外で現在行っている投資があれば教えてください」という質問では、「株式投資」(78.8%)が最多で、次いで「投資信託」(68.2%)、「FX」(30.2%)と続いた。
この結果から、不動産クラウドファンディングの投資家の多くが、リスクを分散させるために、また資産運用の幅を広げるために複数の投資手法を取り入れていることが示唆される。
Q.不動産クラウドファンディングで投資する際の懸念点は?
A. 事業者の倒産リスクが第1位

不動産クラウドファンディングを「利用したことはない」と回答した人を対象に、懸念点や問題に感じていることを選んだ項目は、「事業者の倒産リスク」(44.4%)が最も多く、次いで「元本割れのリスク」(40.0%)、「投資先の情報の不透明さ」(39.7%)となった。事業者の信頼性や投資の安全性に不安を抱いていることが示唆される。
なお不動産クラウドファンディングの情報の入手先は「インターネット広告」が最も多く、他には、専門サイトや投資家のブログなどもあげられる。多くの投資家がウェブやSNSなどのデジタル媒体を活用して情報を得ているようだ。
Q.不動産クラウドファンディングで投資してよかったか?
A.9割近くが「やってよかった」と回答

「現在継続して行っている」「過去に利用したが、現在は行っていない」人に対し、「不動産クラウドファンディングで投資してよかったと思っていますか?」と質問したところ、9割近くが投資を肯定的に回答し、満足度の高さが確認された。
理由としては、高い利回りや少額から始められること、資産分散のメリットなどが挙げられている。
一方で、期待したリターンが得られなかったことや事業者の運営状況への不安を理由に、満足していない人も一定数存在する。
また元本割れのリスク、人気ファンドへの投資機会や解約の制限といった流動性の低さなどの問題も指摘されている。
(2025年 5月号掲載)
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