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福岡|滑走路増設で広がる不動産市況への期待

吉原勝己オーナー

 福岡空港は1時間あたり38回という国内3番目の離着陸数をこなしながらも、滑走路は1本のみの「日本一過密」の空港だといわれてきました。そのため、発着時刻の遅れの常態化や、ピーク時間帯の増便が困難などの問題がありました。

 24年には外国人入国者数が年間300万人を超え、国内外からの来訪増加に対応するため、25年3月に第2滑走路の供用が開始されました。この新滑走路は、現在の滑走路に平行する形で国際線ターミナル側に増設され、通常は国際線の離陸用として運用。離着陸時の混雑緩和が期待されています。

 同時に国内線の立体駐車場も拡充され、以前の2倍の約1600台が駐車可能となりました。国際線ターミナルビルも新たにグランドオープンし、出発ターミナルの面積は約2倍、店舗エリアは約4倍に拡大し、利用者の利便性が大幅に向上しています。

 福岡空港は福岡市中心部の博多駅まで地下鉄で5分という立地にあり「世界で最も都心に近い空港」の一つといわれるほど、空港と市の発展の関係は密接です。今回の増設で、福岡の経済や観光、そして不動産環境にも大きな影響を与えることになるでしょう。ぜひ新しくなった福岡空港を多くの人に体感してほしいと思います。

(2025年 5月号掲載)

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