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EV充電設置で駐車場稼働効率と 物件の付加価値の向上に

 立体駐車場の製造を行う極東開発パーキング(大阪市)は、電気自動車(EV)充電サービス「Charge–mo(チャージモ)」を提供する。EV充電器の設置や充電管理がセットになったサービス。同社が運営するコインパーキング「P.ZONE(ゾーン)」をはじめ、集合住宅の駐車場や企業の社用車向け駐車場などに設置されている。

 実際に集合住宅へ設置したケースでは、機械式立体駐車装置(以下、立駐装置)のリニューアル工事のタイミングでCharge–moを導入した。同ケースでは、車を所有する入居者が減ったことから、立駐装置に空きが出ていたという。

 吉田豊社長は「空き区画を効率的に運用するため、リニューアルのタイミングで立駐装置の2区画を共用充電スペースとし、Charge–moを設置した。駐車場の運用効率と、EVを所有する入居者の満足度が向上した」と話す。

 Charge–moでは、EV充電器の設置工事やシステムの運用、日々の状態監視などEV充電に関わるサービスを一貫して提供する。充電器はEV充電サービスを提供するジゴワッツ(東京都中央区)が開発した小型のものを使用しており、立駐装置をはじめとする狭小スペースにも設置することが可能だ。

 Charge–moを設置する場合、工事期間は最短で2日間。初期費用は設置工事費用と充電器本体価格13万円(税込み)から。
「増えつつあるEV充電の需要にしっかりと対応していきながら、Charge–moをはじめとするクラウドサービスを充実させ、事業の柱に育てていきたい」(吉田社長)

立駐装置に設置されたCharge-mo

(2025年 6月号掲載)

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