最短1日で運用可能な時間貸し駐車場サービス

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オーナー自ら駐車場の時間貸しサービスを運用

akippa

 時間貸し駐車場サービス「アキッパ」を提供するakippa(アキッパ:大阪市)は4月、同サービスを活用する個人オーナー向けの駐車場管理アプリ「オーナーモード」の提供を開始した。同サービスを通し、月極駐車場をはじめとした空きスペースの活用を促進していく。

akippa(大阪市) 金谷元気社長

全国で駐車場5万件を展開 会員数は450万人突破

 アキッパは、空き地や自宅の空きスペース、月極駐車場の未契約区画を時間貸しの駐車場として利用できるサービスだ。

 25年5月末時点で利用できる駐車場は常時5万件以上で、プロスポーツクラブをはじめとした法人が全体の3分の2、個人が所有する住宅や月極駐車場は3分の1となる。サービスを利用するドライバーの会員数は、累計450万人に上る。ドライバーは、専用アプリまたはウェブページで会員登録をし、予約・決済を行うことで最短15分から駐車場の利用が可能だ。

最短1日で運用可能 個人で価格設定も

 これまでのアキッパでは、オーナーに代わって同社の営業部隊が掲載サイトの運営・管理を代行していた。オーナーは専用の管理サイト「オーナーサイト」で掲載状況を確認することができた。しかし、掲載やその審査などでオーナーとアキッパの間でのやりとりが複数回発生してしまい、運用を開始するまでに1週間程度の時間がかかっていた。

 今回新たに提供を開始したオーナーモードは、最短1日で個人オーナーが所有する空き家や月極駐車場など活用する際、掲載や駐車場料金、利用可能日時の設定を自ら行うことができる。

メッセージ機能を搭載 空き家の売買告知・防犯対策

 オーナーモードは全国どこでも対応可能で、車両1台分から管理することができる。オーナーからドライバーへのメッセージ機能もあり、アプリ上でやりとり可能だ。空き家を売買するときに広告として活用したり、車の出入りで防犯対策の一助になったりする。

 運用したいスペースが多く、個人での対応や管理が難しい場合は、オーナーサイトにて同社が引き続き代行する。

ドライバーへ空き家情報を通知 アキッパの利用率向上に寄与

 オーナーモードの実証実験では、25年1月1日から5月3日に公開された駐車場のうち、約87%は公開から30日以内に予約が入ったという。金谷元気社長は「駐車場が満車の場合、キャンセルが発生した際にメールで近くのドライバーへ通知する機能もある。駐車スペースの利用率を上げる仕組みも整えている」と話す。

 初期費用や掲載費・管理費などは発生しない。予約が入った際、駐車場料金の約半分をオーナーの報酬とする。

(2025年8月号掲載)

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