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賃貸経営トレンド

Fukuoka|福岡 最古のRC造公営住宅活用プロジェクト

 長崎県の「旧・長崎県営魚の町団地活用プロジェクト」が注目を集めています。公募型プロポーザルによって、築75年の歴史のある、戦後建設された現存する最古のRC造の公営住宅の再生を目指します。

 このプロジェクトは、民間の参加と創意工夫により公共物件の活用に独自の可能性を探ろうとするものです。建物をサブリース事業者に転貸し、10年間の経営・運営を通じた経済性と持続性に挑戦します。これは公共物件のストック活用の、新しい時代を切り開く重要な一歩だといえるでしょう。

 公募への参加者は、技術提案書を提出し、ヒアリング審査を受けます。コンセプト設定から地域貢献まで幅広い基準による審査を通じて、最適なプランが選ばれることを望んでいます。

 該当の貸し付けの対象は18戸で、事業者は自らの判断で改修し、利用希望者に転貸することができます。また、貸付期間や延長条件も事前に明確に定められているようです。

 このプロジェクトが、長崎県の地域コミュニティーに新たな活力をもたらし、公共物件の再生と活用が、地域経済の活性化や住民の生活向上につながることが期待されています。長い歴史を持つ建物が、今後の時代の担い手として輝いてほしいです。


吉原勝己オーナー

(2024年6月号掲載)

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