天井高260㎝に断熱仕様の大きな窓 建築費が上昇傾向でも利回り6・6%を実現

賃貸経営住宅設備・建材#注目の新築プロジェクト

MODENA DIMORA(モデナ ディモーラ:札幌市)

石垣 幸造オーナー(65) (札幌市)

 

 札幌市営地下鉄南北線すすきの駅から徒歩10分の場所にある「MODENA DIMORA(モデナ ディモーラ)」は、2023年9月に竣工した。

 RC造12階建てで、1LDK23戸と2LDK11戸の全34戸から成る同物件。すすきの交差点を中心とした日本有数の繁華街の「すすきの」に近い好立地に立っている。「かっこいい賃貸住宅を目指しました」と話すのは石垣幸造オーナー(札幌市)だ。

 一部を白く塗装したコンクリート打ち放しの外壁と、黒いバルコニーという色合いが印象的で目を引く外観。さらに、共用廊下には濃いグレーのカーペットを敷くなど、建物の内側も高級感と落ち着きのある造りとした。

幅が1800mmあるバルコニー

 

 グレードの高さは、居室内でも感じることができる。そのポイントの一つが天井高。260㎝という高さにより、開放感のある空間となっているからだ。石垣オーナーによれば、商業地域に所在しているからこそ実現した天井高だという。

 天井が高い分、窓も大きいが、暖房効率と遮音性を考慮し窓ガラスにはトリプルガラス(高性能複層ガラス)を採用した。これには近い将来を見据えた戦略がある。エネルギーの使用の合理化等に関する法律(以下、省エネ法)の改正により、25年4月以降はすべての新築住宅に断熱等級4以上の省エネ基準適合が求められる。

 「改正省エネ法が施行された後は、冷暖房効率の良くない大きな窓は設置しにくくなることが予想されます。そうなったときに、ほかの物件との差別化につながるよう、大きくてかつ断熱性能の高いトリプルガラスを採用しました」(石垣オーナー)

 かっこよさにこだわった同物件だが、内装については1LDKと2LDKで少し変化をつけた。1LDKでは、リビングの床と壁紙の色を濃淡の違うグレーでまとめたのに対して、2LDKでは床に木目調のフロアタイルを使用し、ナチュラルな雰囲気に仕上げた。単身男性の入居者だけでなく、2人住まいや単身女性にも受け入れられやすくなるようにと考えてのことだ。

木目調のフロアタイルを敷いた2LDKの居室

 新型コロナウイルスの感染拡大以降テレワークが普及した影響から、男女問わず単身者が広さや部屋数を求める傾向は継続している。「2LDKの部屋は竣工前にすべて埋まり、驚きました。周辺の2LDKの部屋と⽐べて家賃設定が安かったのかもしれません」と話す石垣オーナー。竣⼯後3カ⽉ほどで満室となった。

「近年、資材価格や人件費の高騰が続いており建築費も上昇傾向ですが、そうした中にあってもMODENA DIMORAは利回り6・6%を確保しました」と石垣オーナーは話す。

 

1LDKの間取り図(左)、2LDKの間取り図(右)

【物件概要】

物件名:MODENA DIMORA

所在地:札幌市

構造:RC造、12階建て

戸数:34戸

竣工:2023年9月

間取り・広さ:1LDK、2LDK、34.24~54.14㎡

家賃:7万1000~11万6000円(管理費込み)

 

外観は打ち放しのコンクリートでスタイリッシュな印象

1LDKのリビングの壁には濃いグレーの壁紙を使用

エントランス上部にはモニターを設置し防犯対策

カーペットの敷かれた共用部の廊下

戸数分の台数が止められる1階の自転車置き場

 

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