リフォーム 「撮影するだけで壁紙を識別 600品番から数秒で判定」
スポーツ施設や住宅の内装工事を手がけるコマツ（大阪府東大阪市）は、壁紙識別アプリ「かべぴた」を1月31日にリリースした。
同アプリで壁紙を撮影すると、サンゲツ（名古屋市）やリリカラ（東京都新宿区）などの６メーカー・約６００品番の中より、撮影したものに色、質感などが近い５品番が表示される。
同社と同志社大学との産学連携プロジェクトにて共同で開発した「自動テクスチャ識別プログラム」により、製品のメーカーや品番を特定する。素材の部分的な特徴から壁紙の種類を識別することができる。
これまで住宅業界には、似た商品を探すために、分厚い見本を持ち歩き、膨大な種類の中から同様の壁紙を探さなければならないという課題があった。かべぴたは、壁紙を撮影するだけで数秒後に判定結果が得られることを強みに、内装施工会社やリフォーム会社、不動産オーナーらの利用を見込む。
無料の会員登録をすれば、回数無制限で利用可能。判定記録の保存機能や、メモ機能もある。小松智社長は「今後は床材などに範囲を広げるとともに、外壁などのほかの素材にも技術を活用することで、住宅業界の業務効率化に寄与したい」と話す。
2月時点では、アプリダウンロード数も大きく伸びている。
かべぴたの画面イメージ。撮影した壁紙に色や質感が近い５品番が表示される
