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福岡 ビジネス地区のオフィスビル事情

 福岡市でのビジネスの中心となる地区において、24年のオフィスビル新規供給は延べ床面積合計6万8460坪で14棟が竣工予定です。23年の新規供給は13棟、延べ床面積5万18坪で、22年と比べ供給量が約2万6000坪増加し、同地区として比較可能な1990年以降で最も供給量が多いとのこと。

 同市赤坂・大名地区は2024年1月に2棟が竣工。天神地区は同年で最大規模の「仮称ワン・フクオカ・ビルディング」と「ヒューリック福岡ビル(建て替え計画)」が竣工予定。そのほか、同市薬院・渡辺通地区で1棟、祇園・呉服町地区3棟、博多駅前地区で4棟、博多駅東・駅南地区では「コネクトスクエア博多」が竣工済みです。新規オフィスビルの増加により、平均空室率は23年12月の前年同月比で0・82ポイント悪化しています。

 満室稼働のビルは少なく、8割以上のビルが募集面積を残し、新築ビルの空室面積は前年比約5400坪増加しました。既存ビルは館内増床や拡張移転、分室開設などの成約が見られましたが、解約の動きで、空室面積は1年間で約1400坪増加しています。

 数年続く大型供給があるうえ、すべてのビジネス地区に新規供給があり、戦々恐々の24年の福岡オフィスビル事情を、今後も注視し続ける必要があります。

吉原勝己オーナー

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