データで見えた:不動産投資経験者を対象にしたアンケート調査

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不動産投資に役立つ情報を発信するウェブサイト「不動産投資スクエア」を運営するクレアスライフ(東京都港区)は、日本在住の不動産投資経験者を対象に運用や今後の投資に関するインターネットによるアンケート調査を実施。2023年6月23日~7月2日の期間に573人から有効回答を得た。

Q.不動産投資の運用年数は?

A. 10年以内に不動産投資を始めた人が約7割

 

 不動産投資経験のある回答者573人のうち、50代と60代が多くを占めた。40代以下の若い世代の回答者も2割強となっており、若年層も不動産に投資をしている人が一定数いることがわかった。若い世代の不動産投資家は、経済的な不安を解消するための副業や老後の年金対策の一つとして不動産投資に興味を持っていると考えられる。
 不動産投資を始めてからの年数を見ると、3年以内が36%、5年以内が15%、10年以内が19%となっている。この10年で不動産価格が高騰しているといわれ始めた。そのタイミングで不動産投資に参入した人が7割近くを占めている。特に、不動産価格がさらなる上昇をみせた2020年以降の割合が高い。
 また、3年を超えて運用を継続している人が64%いることを踏まえると、更なる価格の高騰を逆風と感じる人は少ないようだ。

 

Q.所有している投資用不動産の種類は?

A.ワンルームマンションが人気

 

 所有する不動産の種類は、ワンルームマンションが2位に圧倒的な差をつけて1位という結果になった。需要が高いワンルームマンションは価格変動の影響を受けにくいため、経済の先行きが見えない中でも安定感があると評価されているのだろう。
 不動産投資に対する今の考えについては、約6割が「良い物件があれば購入したい」と答えており、価格高騰を大きな壁と捉えていないことがわかる。
 「今は考えていない」と答えた26%は、大半が運用歴10年以上の高齢世代だった。投資目的は年金対策と相続対策であるケースが多く、積極的な投資を必要としていないということなのだろう。

 

Q.今後投資したいエリアは?

A. 山手線エリアが不動の1位

 

 今後投資したいエリアについて聞くと、「山手線エリア」が1位だった。
 注目したいのが、2位の「横浜駅・川崎駅エリア」である。このエリアは東京都に近く、新幹線停車駅や空港へのアクセスも良好だ。横浜市や川崎市は、計画が頓挫したカジノ予定地の再開発として自治体が動いており、企業移転によるビジネス商圏としてもさらなる発展が予想されている。今後、都市計画の整備が進むにしたがって、不動産価格の上昇が期待できる。
「横浜駅・川崎駅エリア」は、特にワンルームマンションの入居者となる学生や単身者のサラリーマンの増加も見込まれる。その点でも狙い目といえそうだ。

(2024年3月号掲載)

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