My賃貸経営スタイル:コロナ渦に一棟アパートを2棟購入

賃貸経営ストーリー

コロナ下で孤独感を持て余し猛勉強
一棟アパートを一気に2棟購入

 「コロナがはやり始めて在宅ワークになったのと、娘が独立して家を出てしまったタイミングが重なり、孤独感を持て余していたのです。このまま誰とも対面で会えずに死んでいくのかもしれないと悲観的になっていました」と振り返る。不安を振り切るように、かねてから興味があった不動産に関する本を何十冊も読みあさったのだという。

 そして2020年春、気に入った一棟アパートを一気に2棟購入した。「ちょうどタレントの志村けんさんが亡くなった頃で、日本中が人に会うことに消極的になっていた時期でした。でも『物件を見たい』と連絡したら、現地で担当者が直接説明してくれて。本当にありがたかったです」(杉村オーナー)

杉村早菜オーナー(千葉県船橋市)

[プロフィール] 損害保険の営業担当者と家主、さらには「千葉OL(オーバーローン)大家の会」代表の三足のわらじを履くのは杉村早菜オーナー(千葉県船橋市)。シングルマザーとして娘を育てる資金にするために、かつて区分所有マンションを渋谷に2戸購入した経験があった。その後、本格的に賃貸経営を始めたのは新型コロナウイルス禍がきっかけだったという。

▲3Dステージングで部屋の印象アップ

満室が続き油断、空室対策を迫られる

▲千葉OL大家の会の火災保険のセミナーで講師を務めた

 たとえ管理を事業者に依頼するとしても、気になることがあれば家主として見に行きたいと考える杉村オーナー。車で1時間以内に行けることを、物件を購入する際の「マイルール」としている。

 こうして実際に実物を見て購入したのは、千葉県野田市と船橋市の、いずれも築30年程度の単身者向け8戸のアパートだった。価格はそれぞれ2000万円と3500万円。野田市の物件は現金で、船橋市の物件は融資を受けて購入したという。

 両物件とも入居者のターゲットは単身の男性だ。実際の入居者も社会人男性が多い。実はどちらも経営を始めてから3年間、ほぼ満室稼働してきた。しかし、23年3月以降、一気に3戸の退去があり、入居付けに苦労した。

「それまでは正直、アパート経営は楽だなとなめていました。急に空室が続くと焦ってしまいます。ピンチのときこそ空室対策の経験を得ようと、気持ちを切り替えていろいろなことを試しています」(杉村オーナー)

 ステージングの工夫や庭の手入れなどを行い、同年9月には再び満室となっている。今後もさまざまな空室対策を行っていく予定だ。

(2024年1月号掲載)

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