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Nagoya|名古屋 名古屋三越の建て替え凍結で再開発に陰り

名古屋市栄地区において周辺の再開発計画が進む中、19年3月、老朽化した「名古屋栄三越」の建て替え構想を同建物を所有するオリエンタルビル(名古屋市)が発表しました。

29年の完成を目指し、低層階に三越を想定した商業施設、中層階にコンベンションホールやオフィス、高層階に高級ホテルが入る地下4階、地上34階建ての超高層ビルを建設するという計画でした。

しかし、23年7月、別の形での建て替えの検討を進めたいと、計画の凍結を発表。その理由に、コロナ下での社会状況の変化によるテレワークの普及と小売りのオンライン化など、オフィスの賃貸需要に陰りが見られていることがあります。そのうえ、同地区で再開発ビルなどの開業予定が相次ぎ、テナントの供給過多の懸念が高まりました。そこに追い打ちをかけたのが、建築費の高騰です。この状況下で事業化が難しいと判断したとのこと。

正面玄関のライオン像や、国の登録有形文化財に指定された日本最古の屋上の観覧車など、趣のある名古屋栄三越。

再開発で周りは新しいビルに建て替えられていきますが、「昭和レトロ」の雰囲気を残すこのビルが、このままの姿で生き残る方法はないのだろうかと考えます。

杉村八千代オーナー

(2024年1月号掲載)

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