地元オーナーが発信 8つの地方都市で話題のニュース:福岡

福岡｜福岡市が産学官連携で企業を誘致する

　福岡市では「天神ビッグバン」や「博多コネクティッド」と呼ばれる同市中心部の大規模再開発によるオフィスビルの建設が相次ぎ、国内外からの企業進出も活発化しています。

　その中で、「TEAM FUKUOKA（チームフクオカ）」の、福岡経済界と誘致企業を結ぶ役割が話題です。この組織は、国際金融機能を担う都市として福岡市が候補に入ったとの政府報道を受け、20年に産学官の国際金融機能誘致組織として設立されました。そして、この事務局の福岡地域戦略推進協議会（ＦＤＣ：福岡市）は、福岡の国際競争力を強化するために、成長戦略の策定から事業性のあるプロジェクト推進までを一貫して行う、産学官民一体のシンクタンクです。

　福岡市役所も進出企業と銀行に同行し、口座開設の支援を行うなど細やかなサポートが評判となる好循環が起きているようです。台湾積体電路製造（台湾）の九州進出を背景にした、玉山銀行（同）や台新国際商業銀行（同）の福岡市進出もその成果といえます。 このような流れから、福岡県と福岡市は共同で、国への「金融・資産運用特区」提案を行い、国際金融機能の誘致政策が進められています。福岡市にとって不可欠な、企業の国際化が今後待たれるところです。 

吉原勝己 オーナー

（2024年９月号掲載）