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賃貸経営トレンド

新潟|窓用エアコンに見る寒冷地賃貸住宅事情

 窓用エアコンとは窓に設置することができる室外機が不要なエアコンのこと。壁に穴を開けられない部屋にも対応できます。ほかにも設置費用や本体価格が安い、DIYで取り付け可能、引っ越し時にも持っていけるなどメリットが多いのです。
通常、樹脂サッシには強度の問題で取り付けられないため、アルミサッシに取り付けるか、補助金具を窓の額縁にねじで固定する必要がありました。

遠藤 健オーナー

 24年7月、住宅設備や冷房を製造するコロナ(新潟県三条市)は窓枠に取り付ける別売りの部品を発売。樹脂サッシにも取り付けが可能となる商品です。近年の猛暑で、寒冷地でも壁に穴を開ける工事が不要な窓用エアコンの需要が増加し、製品化したとのこと。

 寒冷地の住宅は高気密・高断熱化で樹脂サッシの窓が多く、北海道は90%、東北地方では50%、新潟県でも普及率は高くなっています。そんな樹脂サッシにも取り付けが可能で、補助金具も必要なく跡が残らないため、賃貸住宅にも導入しやすくなりました。

 私が所有している賃貸住宅においても、さまざまな事情で通常のエアコンを取り付けることができない物件があります。こういった器具の販売は非常に助かります。大いに利用していきたいと思っています。

(2024年10月号掲載)

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