大阪|大阪・京都から転入増加が進む滋賀県
20年の国勢調査の結果、人口増が堅調な滋賀県は8年連続で転入増加となっています。近畿圏内では3年連続で増加率1位です。琵琶湖の南東部エリアに位置する栗東市、守山市、野洲市、草津市は、いずれも県内人口上位に入っています。この地域の人気の理由を調べました。
一つ目は交通利便性の高さです。JR東海道本線で、京都、大阪の通勤が可能です。また車での移動は、名神高速道路と新名神高速道路のジャンクションがあり、京都、大阪方面だけでなく、名古屋方面にも便利です。
加藤 薫オーナー
次に、良好な住宅環境があります。京都や大阪に比べ、安価な住宅価格とべッドタウンとして魅力です。特に京都市内の住宅価格高騰の影響により、子育て世代を中心に流入が加速しています。それに加えて、各市では幼児教育・保育の無償化など、子育て支援が活発化し、出生率も増加。充実した公共施設があり、犯罪発生率も低く安心して暮らせること、豊かな自然に囲まれ、リタイア層や企業誘致の側面からも人気があるようです。
JR東海道本線の草津駅や南草津駅も、以前のローカルなイメージから、近代的な街へと変貌を遂げ、大変驚きました。地域全体にバランス良く良好な住環境が整ったことによる増加率だと理解しました。
(2024年10月号掲載)
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