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福岡|北九州市の市場に大学の新学部を設置

𠮷原勝己オーナー

 20年度から進められている北九州市の旦過市場再整備事業は、2度の火災により難航していましたが、北九州市立大学は27年に開設予定の新学部「情報イノベーション学部(仮称)」を同市場に設置すると発表しました。

 同市場に5階建ての校舎を建設し、1階を商店、2階から5階を教室として利用。市場の復興と、AI(人工知能)やロボット技術を活用、地域課題に取り組むデジタル人材の育成と地域の活性化を目指す取り組みです。

 旦過市場は同市小倉地区で100年以上の歴史を持ち「北九州の台所」といわれてきました。今回の大学の進出により、価値を残しつつ、新たな学問の拠点が誕生することで、 火災からの復興と未来志向のまちづくりが進められることが期待されます。

 商業施設と教育機関が共存し、地域の歴史と先端技術が融合する新たなプロジェクト。地域経済への効果も期待され、大学側はこの波及効果を10年間で約32億円と試算しています。同市の武内和久市長は「市場に大学をつくるのは画期的なチャレンジ。一帯をイノベーションの生まれるエリアにしたいです」と話します。
福岡県民としては、福岡らしい革新的なこの取り組みを応援していきたいです。

(2024年12月号掲載)

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