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「LINE」を使い、入居者を見守り

Tri-Arrow

 24年4月、社会的な孤立により心身に悪影響を受けている人への支援を目指した「孤独・孤立対策推進法」が施行された。とりわけ社会との接点が減少する高齢者への支援体制の構築を促進する。Tri-Arrow(岐阜県可児市)では、見守りサービス「らいみー」により高齢者の孤立の予防を目指す。

Tri-Arrow(岐阜県可児市)
河村文太社長(45)

有機的なつながり創出 利用派に安心感を提供

 24年10月に提供を開始したらいみーは、LINEを使用する見守りサービスだ。毎日午前9時に、利用者の体調を確認する通知を送信。利用者は、その時の体調や気分に近い似顔絵マークを選んで返信する。

 午前9時の通知に利用者からの返信がなかった場合は、午後7時にTri-Arrowが通知を再送する。それでも反応がない場合は、翌日の午前9時に再度通知を送り、同日正午までに反応がない場合に電話をかける。電話応答がない場合、緊急連絡先となる見守り者にLINEで状況を通知する。見守り者が3時間以内にLINEを確認できなかった場合、利用者が住む地域の行政機関に連絡して対応を依頼する。

 利用手続きは、利用者本人と見守り者の氏名・連絡先の登録、決済方法の選択をすることで完了。見守り者は最大2人まで登録でき、いない場合はTri-Arrowが連絡先になる。

▲LINEを使用するため監視の印象を与えない

 河村文太社長は「カメラやセンサーでただ見守るのではなく、有機的なつながりを生むサービスをつくりたくて開発した。利用者には、LINEの向こう側に人がいるという安心感を提供したい」と開発意図を語る。センサー型の見守りサービスで発生しやすい誤報や、それに伴う駆けつけも回避する。

 4月には孤独・孤立対策推進法が施行された。同法では「孤独・孤立は社会全体で対応するべき問題」とし、予防や対処に取り組むことが重要であることが記されている。らいみーの利用で人同士のつながりを生み、孤立の予防にも役立てていきたい考えだ。

二つのプランを用意 事故後の早期発見にも寄与

 提供プランは二つ。日々の見守りに加え、利用者の1週間の体調や気分をまとめて見守り者に送るレポート機能を含めた「スタンダードプラン」は月額1067円。外出先や期間などを見守り者へ知らせる「お出かけ連絡」や、話し相手が欲しい場合にTri-Arrowのスタッフに電話ができる「ちょこっと電話 ひとりじゃないよ」などの機能が付く「プレミアムプラン」は月額1738円(いずれも税込み)となる。
 孤独死が発生した際にも、最長52時間以内の発見につなげて事故物件化を防ぐ。賃貸住宅の場合、家賃に利用料を上乗せし、オーナーがサービス利用料を支払う形での提供を想定する。

(2025年 3月号掲載)

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