札幌|金利上昇による賃貸経営圧迫への不安感
外村真美オーナー

道内の金融機関は数年ぶりに増益の見込みとなりました。日本銀行の政策金利引き上げに伴う国内の金利上昇によって利回りが改善し、貸出金の利息が増加したことが主な要因です。
金融機関が金利の上昇局面を迎える一方で、道内のマンションの価格は値上がりを続けています。建設費や地価の上昇などを理由として、道内の新築マンションの平均坪単価は、この10年で1・8倍。1室あたりの平均価格は5000万円前後で高止まりしています。
中古マンション市場についても、新築価格の高止まりと販売数の減少を受けて異例の上昇率です。新築価格の低下が見込めない状況下で、居住目的の中古物件の引き合いが年々強まっており、築30年以内で立地が良ければ、新築時より高値で売れるという人気ぶりです。
こうした中で住宅ローンの金利上昇が強く意識され、右肩上がりの市況は続く可能性があります。投資物件に関しても、利回りの良い物件はあまり表に出てこないため、既存の物件の安定経営が肝となります。
金利上昇により返済比率が高まる中、入退去の多さはすぐに経営圧迫につながります。道内の空室率の高さに鑑みると、新学期の入退去時期の入居促進にもより一層の工夫が必要となりそうです。
(2025年 3月号掲載)
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