中古マンション値上がり率調査
大都市圏は上昇傾向も郊外は下落の兆候
不動産マーケティングプラットフォームを提供するマーキュリー(東京都新宿区)は、2024年の中古マンション相場が23年の同時期と比べてどのように推移しているのかを調査。新築を基準に、中古流通時の価格がどの程度値上がり、あるいは値下がりしているのかの値上がり率についてまとめた。
中古マンション全体の値上がり率を23年と24年で比較すると、9都府県で上昇し、7府県で下落した。

値上がり率が最も高い都道府県は東京都だ。23年の平均値上がり率が45・7%、24年の平均値上がり率が64・1%で18・3ポイント上昇している。その次に高いのが大阪府で、23年が26・9%、24年が38・4%となっており11・6ポイント上昇(小数点第2位以下を四捨五入して算出)。東京都と大阪府の次に上昇したのが神奈川県の5・3ポイントだった。その後には千葉県の3・5ポイント、栃木県、兵庫県の2・6ポイントが続く。
築年数別では、東京都や神奈川県、大阪府といった大都市ではどの築年数帯でも上昇しているが、そのほかでは横ばいまたは下落している地域が散見される。特に比較的新築価格が高い時期に分譲された築10年以内のマンションや、築16~20年の築年数が古いマンションは、23年と比べて下落に転じているエリアも多く見られる。
全体としては値上がり率は上昇傾向にあるが、それは東京都や大阪府、神奈川県といった供給量の多い大都市圏が値上がりをけん引していることによるものだ。群馬県や岐阜県、三重県といった郊外では、大都市圏とは異なり、必ずしも23年より値上がりしているわけではない。価格上昇が鈍ってきている、あるいは価格が下落するケースもあることがわかる。
新築マンションの価格は、建築コストに下落の兆しが見えないことなどから引き続き上昇傾向にある。中古マンションに関しては、依然として高値圏で推移しているのは間違いない一方で、需要と供給のバランスにより価格が上下する関係から、23年と比べると横ばいないし下落するエリアも見られるようになってきている。エリアによっては上昇のペースが鈍化し、停滞状態になっていると言えるのかもしれない。今後の相場の動向にも、注目したい。
(2025年 3月号掲載)
アクセスランキング
- 注目の新築 プロジェクト:デザイン性と収納力で差別化
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第九弾①
- 注目の新築プロジェクト:植栽付きバルコニーとドッグラン
- Regeneration ~建物再生物語~:築90年の日本家屋
- 【PR・特集】相続で 困ったときに頼りになる 専⾨家・サービス①
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには
- ランドセット(売り建て住宅)とは メリットデメリット