広島|都市計画が発する平和へのメッセージ
豊田裕之オーナー


広島市には「平和の軸線」という象徴的な都市計画が存在します。
建築家の丹下健三氏が発案した「平和はつくり出すもの」という思想の下、「原爆ドーム」「原爆死没者慰霊碑」と「広島平和記念資料館」が一直線上に並んでいます。そして、映画「ドライブ・マイ・カー」にも登場する、軸線に配慮し設計された広島市環境局中工場の中を通り抜けて、瀬戸内海へとつながっています。また24年2月に開業した新サッカースタジアム「エディオンピースウイング広島」もこの軸線上に配され、同氏の志を引き継いでいるのです。
24年10月には、長年にわたり核兵器廃絶の重要性を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(以下、日本被団協:東京都港区)がノーベル平和賞を受賞しました。この受賞は、世界中の人々にとって核兵器のない未来を目指す希望となる出来事です。
同市が平和の軸線を通じて平和のメッセージを発信し続け、日本被団協がその意義を世界に広めています。これらに鑑み、改めて平和の価値を見つめ直したいです。
都市計画や建物がメッセージを発信し伝え続けている街づくりの考え方は、建物をなりわいの中心とする賃貸オーナーとして非常に興味深く、守っていきたい思いです。
(2025年 3月号掲載)
アクセスランキング
- 【特集】裁判例から学ぶ 争いのない相続①
- 注目の新築プロジェクト:植栽付きバルコニーとドッグラン
- Regeneration ~建物再生物語~:築90年の日本家屋
- 【PR・特集】相続で 困ったときに頼りになる 専⾨家・サービス①
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには
- ランドセット(売り建て住宅)とは メリットデメリット