業界トレンド最前線! Topics:オーナー向けカード決済サービス

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オーナー向けカード決済サービス、家賃支払い状況把握や遅延防止も可能

 決済サービスを提供するメタップスペイメント(東京都港区)は、4月に決済システム「Paysys(ぺイシス)」を活用した賃貸オーナー向けのクレジットカード決済サービスを本格的に提供開始する。これにより、オーナーは家賃集金の手間を大幅に削減することができる。

 同サービスは、賃貸借契約の際にオーナーが入居者に「QRコード(2次元バーコード)」やURLを通じてカード情報を登録してもらう。登録後は、毎月決められた日にカードから自動的に家賃が引き落とされる。決済状況や引き落としに失敗した場合の情報は、ウェブサイト管理画面から確認可能だ。初期費用や特別な設備は一切必要なく、導入は容易だ。

▲入居者はスマートフォンからカードを登録する

 賃貸オーナーにとって家賃の回収は毎月の重要な業務だが、現金や銀行振り込みは入金確認や処理に時間がかかることがあった。同サービスは、カードによる支払いが即時に反映されるため、オーナーは支払い状況をリアルタイムで把握できる。

 支払いの遅延を防げる点も大きなメリットだ。カード会社が立て替えることで、借主の口座から引き落としがされなくても、オーナーは安定したキャッシュフローを維持できる。

 決済事業部不動産決済グループの赤窄拓也マネージャーは「カード払いは簡単でポイントもたまるなど、入居者にとってもメリットが多い。1年間で3000件の導入実績を目指している」と語る。
(2025年 5月号掲載)

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