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賃貸経営トレンド

大阪|各商店街の活性化策が不動産に好影響

加藤 薫オーナー

 かつて生活に欠かせなかった商店街は、時代の変化とともに大きく様変わりしています。大阪市内では、天神橋筋商店街や黒門市場、空堀商店街、福島聖天通商店街、新世界の「ジャンジャン横丁」など、各商店街が創意工夫を凝らした活性化策を展開しており、周辺地域に好影響を与える可能性が注目されつつあります。

 ジャンジャン横丁では、ユニークな取り組みが進行中です。昭和初期の建築物をリノベーションしてレトロな雰囲気を残しつつ、耐震性や設備を最新化。建物の長寿命化と価値向上を実現しました。また多様なテナントをミックスさせることで、伝統的な店舗の営業継続を支援しながらも、若い世代向けにSNS映えするスポットを提供し、昭和レトロを生かした新規業態を誘致。 さまざまなニーズに対応することで、幅広い層の集客力を高めました。さらに「通天閣」との連携による観光ルートを確立し、昭和レトロをテーマにした街歩きツアーなどを実施。広域からの集客を促し、地域全体の活性化に貢献しています。

 これらの取り組みにより、単なる観光地化ではなく、地域コミュニティーとの連携を重視した持続的な発展が実現されるでしょう。ひいてはまち全体の不動産価値が上昇することを期待しています。

(2025年 6月号掲載)

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