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賃貸経営トレンド

沖縄|宮古島の家賃高騰も地元との共生を重視

仲田 哲善オーナー


 沖縄本島から飛行機で約50分の場所に位置する宮古島は、温暖な気候と色鮮やかな青い海を誇る人気リゾート地です。 

 15年の伊良部大橋の開通や19年のみやこ下地島空港ターミナルの開業、クルーズ船寄港の増加など、近年の観光事業の拡大に伴い、島内の不動産市場も急激に変化しています。 

 リゾートホテルや宿泊施設の建設ラッシュと同時に、賃貸住宅の供給が追い付かず、ここ数年は家賃の高騰が進行中です。家族向けの賃貸住宅は少なく、ワンルームや1DKなど単身者向けの賃貸物件は10万円近くまで賃料が上がるケースもあります。4年前に完成した私の所有する1Kタイプの賃貸マンションは、家賃設定は当時を基準としているため、退去は少なく満室経営が続いています。

 宮古島は観光事業と密接に結び付いた地域であり、ホテル開発や短期賃貸住宅の需要が高まるのは、不動産投資家や地主にとってはビジネスチャンスでもあります。しかし地元に住む人の住宅不足にも配慮し、地域社会と共生できる持続可能な開発や不動産運用が必要ではないでしょうか。

 今後は、リゾート開発と居住環境や将来像をイメージし、地域とのバランスを見極め、長期的な視点で不動産戦略を立てて実行していきたいと思います。

(2025年 6月号掲載)

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