地元オーナー発信―夜間の観光促進(大阪)

賃貸経営トレンド

大阪| ライトアップで夜間の観光促進

加藤 薫オーナー

 近年、大阪では光を駆使したまちづくりが進められているのを知っていますか。水都としての魅力を最大限に生かすために官民共同で進める「光のまちづくり構想」によるものですが、御堂筋イルミネーションや中之島近辺の橋のライトアップなどがよく知られています。

 この構想は、市中心部を光でつなぐ「光の都市軸」、季節ごとのイベントを演出する「光の暦」、そして歴史的建造物や自然景観をライトアップする「光百景」という三つの柱で構成され、新たな魅力を創出中です。

 大阪は夜間の観光資源を強化し、水辺の活性化を図ることで都市の魅力を高めようとしています。光のまちづくり構想に力を入れつつ、ナイトカルチャー関連事業への助成も実施。これらの取り組みはインバウンド(訪日外国人)の誘致に貢献しており、夜間の観光消費を促進します。SNSでの発信や口コミなどを通じて、都市の国際的な認知度を高める効果も見込めるでしょう。

 また周辺地域の不動産市場にも好影響が波及しています。中之島周辺などライトアップが集中するエリアでは、その効果により民泊施設も盛況です。これからさらに宿泊事業者や周辺地域の飲食店が成長し、利便性の向上につながることも期待したいと思います。

(2025年 8月号掲載)

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