福岡|祭りから追い風を受ける不動産市場
吉原 勝己オーナー

5月に開催された「博多どんたく港まつり」には、過去最多となる235万人が訪れました。福岡市内でのパレードや演舞台への出演者は、延べ約3万5000人。参加した「どんたく隊」は延べ約650団体となり、ゴールデンウイークに開催される祭りでは日本一の規模として知られています。
博多どんたく港まつりは、単なる観光イベントではありません。地域の伝統と文化を大切にしながら、多くの市民に支えられ続いてきた文化遺産でもあります。外国人や観光客を含め老若男女が参加することができる、福岡人にとってとても大切な行事です。この祭りの盛況は、福岡のブランド力を高め、観光客や移住者の増加を促進しています。
同市の住宅地の地価は、2025年の公示地価で前年比9%増となり、2年連続で全国トップの上昇率となりました。特に、祭りの主な会場となる博多区や中央区では、過去10年間で地価が2倍以上に上昇しているのです。同じく賃貸市場でも好調を維持しており、マンションの平均募集家賃は、3月末時点で前年同月を上回っているようです。
博多どんたく港まつりは、福岡の都市としての魅力を象徴する祭りです。その活力が今後も不動産市場に好影響を与えることを期待しています。
(2025年 8月号掲載)
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