シェアモビリティーが地域に人を呼ぶ

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立地にとらわれないカフェの実証実験
シェアモビリティーが地域に人を呼ぶ

 電動キックボードなどのマイクロモビリティーのシェアリングサービスを展開するLuup(ループ:東京都品川区)は5月30日、人気動画クリエイター集団「東海オンエア」のりょう氏とコラボレーションした期間限定コーヒーショップ「R COFFEE STAND Powered by LUUP」を東京・虎ノ門エリアにオープンした。同社が取り組む「カフェの駅前化」計画における第1号店となる。同店が位置するのは新虎通り沿い。「虎ノ門ヒルズ」の竣工に合わせて2014年に開通した通りだが、周辺三つの駅のいずれからも徒歩10分余りという立地だ。

R COFFEE STAND Powered by Luupの新虎通り沿いの店舗。すぐ近くにはLUUPのポートと交通安全啓発アートボードを設置した


 「平日はオフィスワーカーで人通りはあるものの、それ以外の人の流れをつくることに課題感を抱いていた」と一般社団法人新虎通りエリアマネジメント(東京都港区)の亀田健二事務局長は話す。

 そうした条件のエリアでも、Luupとタッグを組むことで新たな道路活用の可能性が生まれる。「『LUUP』を利用することで、今までは立地の問題からカフェをオープンしても集客が難しかった不動産でも活用できます。それと同時に、周辺エリアへの人の流れをつくれると考えています」と同社の岡井大輝CEOは話す。

(2025年 8月号掲載)

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