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家主向け家賃動向に関するアンケート 「過去3カ月で家賃を上げた」4割
不動産投資ポータルサイト「楽待」を運営する楽待(東京都中央区)は、インターネットで家賃動向に関するアンケートを実施。調査対象は同サイトの登録会員である家主で、306人の回答結果を公表した。調査期間は、4月19~30日。
「過去3カ月間で家賃を変更したか」という問いに対し、「家賃を上げた」と回答した人は43%だった。しかし、最多の回答は「変更していない」で54%。物価上昇などにより賃貸経営にかかるコストも増加する中、家賃に反映した家主がいる一方で、半数以上の家主は値上げに踏み切れていないのが現状だ。

■家賃を上げた理由(※楽待のアンケートより)
また「今後3カ月間で家賃をどう変更したいか」という問いについては「上げたい」という回答が61%で最多だった。今後しばらくは、家賃の上昇傾向が続くと考えられる。
「家賃を上げた理由」で最も多かったのは「周辺の家賃相場が高い」だった。次いで「物価上昇でコストが上がった」「金利が上がった」が続く。市場全体としても家賃は上昇傾向ではあるものの、周辺の家賃相場と懸け離れた値上げは難しく、値上げには慎重な姿勢の家主が多いことがうかがえる。
入居条件の緩和や退去後の募集での値上げ、複数の仲介会社への依頼など、家賃を上げるためにさまざまな工夫をする家主も多く見られた。
(2025年 8月号掲載)