宅配ボックスの影響に関する調査

賃貸経営トレンド

宅配ボックスの影響に関する調査 

 不動産仲介事業やライフスタイルに関するメディアの運用を行うAZWAY(エージーウェイ:東京都豊島区)は、2023年12月13~18日の期間に「宅配ボックスの影響に関する調査」を実施。10~60代以上までの男女507人から有効回答を得た。

Q賃貸物件を選ぶ際の宅配ボックスの重要度は?

宅配ボックスの有無は賃貸物件を選ぶ際にどのくらい重要ですか?

Q:宅配ボックスがないことで不便な経験をしたことがあるか?

A. 重要だと考える人は4割

わざわざ店舗へ足を運ばなくとも、インターネット上で商品を買うことができるEC(電子商取引)サイトが増え、オンラインショッピングはすっかり当たり前になった。手軽に欲しい商品が手に入るため、多くの人が利用しているが、荷物の受け取りができないと再配達になり、手間がかかってしまう。

 この問題を解決するのが宅配ボックスだ。近年は分譲マンションだけでなく、賃貸物件にも宅配ボックスが設置されるケースが増えている。

 賃貸物件を選ぶ際の宅配ボックスの重要度について聞いたところ、「重要」が31.6%(160人)、「非常に重要」と答えた人が12.8%(65人)となり、約4割の人が宅配ボックスを重要だと考えていることがわかった。

 宅配ボックスがなく不便な経験をしたことがあるか聞くと、6割以上の人が「ある」と回答。重要ではないと答えた人の中にも、不便な経験をしたことがある人がいるようだ。

Q:宅配ボックスがある物件を選ぶ理由とは?

A. 再配達が不要 

宅配ボックスがある物件を選ぶ理由を質問すると、最も多かった回答が「再配達が不要(298人)」、次いで「便利さ(102人)」という結果になった。

 宅配ボックスがない場合、配達時間を気にしなければならず、トイレや入浴などのタイミングによっては在宅していながら受け取りを逃してしまう可能性もある。宅配ボックスがあればこういったことを気にせずに荷物の受け取りができる。

 また、配達員と対面しなくていいことをメリットに感じるという声も上がった。ただ、重い荷物や大きい荷物を宅配ボックスで受け取った場合、部屋まで自力で運ばなければならず、デメリットとなるケースもあるようだ。

Q:物件選びにどれくらい影響があるか?

A. 宅配ボックスは11位

 物件選びに特に影響する点を聞くと、1位が「家賃(448票)」、2位が「立地(365票)」、3位が「間取り(262票)」だった。「住宅設備」や「日当たり」も上位に入っており、日々の生活に直接関わる事柄が影響を及ぼすことがわかる。

 宅配ボックスは、全13候補中11位という結果に。便利ではあるものの、あくまで「あったらうれしいオプション」のように捉えられているのかもしれない。とはいえ、周辺に宅配ボックスが設置されている競合物件がある場合は、比べられてしまう。入居者希望者に選ばれるために導入を考えてもいいのではないだろうか。

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