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市況変化に合せた再開発事業の熟考を

JR札幌駅南口の「西武百貨店札幌店」跡地を含む札幌市中央区の再開発事業。地権者らでつくる再開発組合は地上32階、地下7階の複合高層ビルを8月に着工し、2028年7月の完成を目指す計画を発表しました。

この計画では、二つの棟を建設し、南側の棟は商業施設やオフィスなど、北側の棟は商業施設などが入る予定です。札幌市営地下鉄さっぽろ駅と直結した、二つの棟には、地下2〜7階までの大型駐車場が設けられます。

同ビルは上層階に高級ホテルの誘致を予定していましたが、人手不足や建築資材の高騰、建設コストの上昇により取りやめとなり、南側の棟の規模を縮小。収益性が見込まれるオフィスの面積を広げることとなりました。

一方、同じ札幌駅南口エリアにJR北海道(札幌市)などが推進する大規模再開発ビルは、開業時期を28年度から最長で2年間延期する方針を固めました。そのため、ビル内に開業予定の大型バスターミナルの完成も、ずれ込む可能性が高いとみられています。

札幌市の30年冬季五輪・パラリンピックの招致断念や、北海道新幹線の札幌延伸が延期する見込みとなった今、現在進められている再開発事業が無秩序にならないよう、行政を中心に再度熟考する必要があると考えます。

外村真美オーナー

 

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