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札幌|Sapporo 市街地の空洞化解消への新たな構想

苫小牧市は空洞化が進むJR苫小牧駅周辺一帯を再開発することを、JR北海道(札幌市)と合意しました。同駅南口直結でJR北海道所有の旧商業施設「苫小牧エスタ」を含む一帯です。

同市は2024年度に再開発事業者を決め、26年度に旧商業施設「苫小牧駅前プラザegao(エガオ)」の解体に着手する構想です。具体的な計画としては、旧egao、駅前バスターミナル、旧エスタの3施設を解体し、ホテルや商業施設、住居、子育て支援施設、科学センターなどが入る複合ビルや公園などの整備を目指します。

一方、苫小牧東部地域では24年度、通信大手のソフトバンク(東京都港区)が、大型データセンター(以下、DC)の建設に着手します。ソフトバンクが中核拠点として苫小牧を選んだのは、日本と米国などの企業連合が日本と北欧を結ぶ海底光通信ケーブルの陸揚げ拠点として苫小牧市を候補地にしているためです。地元の商工会議所などは「DCを核にデジタル関連産業を誘致し、まちづくりにつなげたい」と期待を高めています。

市街地の空洞化と、港湾への機運の高まりという二つの側面を持つ苫小牧市が、市全体としての構想を描き、中長期での成長を遂げるのか、今後に注目です。

外村真美オーナー

(2024年6月号掲載)

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