【PR】マンガで空室対策

賃貸経営トレンド

Vol.1 マンガコーナーを賃貸設備に学生マンション激戦区で差別化

 「マンガコーナー付き賃貸住宅」。そんな新たな切り口のサービスで賃貸住宅の付加価値を高めているのがハイドコーポレーション(愛知県清須市)だ。2023年12月、所有する学生向けマンションにマンガコーナーを導入したリップル興産(大阪府東大阪市)の事例を紹介する。

▲男子学生の入居が多いため、少年・青年コミックが多めのラインアップ

 近畿日本鉄道奈良線河内小阪駅から徒歩5分、10階建て50戸の学生向けマンション。オートロックや宅配ボックスなど設備が充実しているが、ひときわ目を引くのはエントランスを入って右側にある入居者専用のマンガコーナーだ。14㎡ほどのスペースに並べられたマンガの数は4600冊。入居者はウェブ経由で利用登録すれば無料でマンガを借りることができる。

学生向けマンションという特性上、例年2〜3月に入居者が1割程度入れ替わるが、24年の繁忙期の退去は例年より少ない3件で、すぐに次の入居者が決まった。内見時のマンガコーナーへの反応は上々だ。

▲オプションで貸し出し管理サービスも利用可能だ

賃料・入居率キープが課題ユニーク設備求めて

 物件の周辺には三つの大学があり、学生向けマンションがひしめくエリアだ。無料インターネットをはじめ人気設備は一通り導入し、賃料は周辺より高めの約6万円に設定している。リップル興産の西辻誠人専務取締役は、賃料と入居率をキープするためにさらに面白いサービスを探していた。

「マンガを読む学生は多い。このサービスならほかの物件と差別化できると考えました」(西辻専務取締役)

レンタル代は月4万6000円導入1カ月で利用200冊

 設置するマンガは、性別、年齢といった入居者の属性を基にハイドコーポレーションが選定。月額料金はマンガ1冊につき10円だ。リップル興産は、月にマンガレンタル代として4万6000円(いずれも税込み)を支払う。棚はハイドコーポレーションが無料で貸与。

 導入から約1カ月の貸し出し冊数は200冊に上る。西辻専務取締役がマンガコーナーに立ってヒアリングした際の入居者の評判も非常によかったという。「今後はマンガコーナーが入居者へのアピールになると期待しています」(西辻専務取締役)

リップル興産
(大阪府東大阪市)
西辻誠人専務取締役


お問い合わせ先
株式会社ハイドコーポレーション
電 話:052-508-7719
ウェブ:https://www.comic-reuse.c

(2024年5月号掲載)

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