- HOME
- 土地活用
- 高齢者住宅・介護福祉施設
- 業界トレンド最前線! Topics:サ高住開設
訪問看護ステーション併設で医療対応も
サービス付き高齢者向け住宅開設
サービス付き高齢者向け住宅(以下、サ高住)の運営を手がけるT.S.I(京都市)は、東京都内では初となるサ高住「アンジェス八王子」を3月1日に開設した。34拠点目となる同施設の開業を皮切りに、東京都を中心とした関東圏での拠点拡大に注力する。
アンジェス八王子は、JR横浜線八王子みなみ野駅から車で5分ほどの立地。医療依存度の高い入居者にも対応できるよう、訪問看護ステーションを併設する。全50室のうち20室を医療居室にすることで、「ついのすみか」としての入居需要に応えながら施設の稼働率も高めていく。

▲3月にオープンしたアンジェス八王子の外観
居室は単身部屋が18・12~18・7㎡、夫婦部屋が25~26・35㎡で、賃料を含めた月額利用料は17万3916~31万4832円。1日3回の食事のほか各種生活支援サービスも提供する。

▲施設内に2室設けた夫婦部屋
同社は2013年よりサ高住事業を開始し、近畿・東海エリアに拠点を増やしてきた。今回開設したアンジェス八王子を含め、運営室数の合計は1135室となる。
アンジェス八王子の開設に先駆け、25年2月に開催した内覧会で北山忠雄社長は「新型コロナウイルス禍の影響で関東への進出が遅れたが、訪問看護事業の開始や業務管理システムの自社開発により力を蓄えてきた。国内最大の市場となる関東圏でのドミナント展開を進めていく」と、拠点拡大への意欲を語った。
同社は、サ高住の建築会社である北山住宅販売(同)を子会社に持ち、開発・設計・施工から運営までを一貫して手がける。24年12月期の連結売上高は47億700万円。25年12月期は6月にも東京都八王子市に29室の施設を開設するほか、下期には栃木県宇都宮市、神奈川県相模原市での開設を予定。過去最高のペースとなる7拠点の新規開設で、増収増益を見込む。
自社で土地を取得し、子会社で建築する事業モデルのほか、外部オーナーが保有する土地の有効活用も含めて拠点の開発を進めていく。

▲左から。看護責任者の天生目理香氏、施設長の椎葉晴宣氏、
北山忠雄社長、システム開発担当の岡愛慧氏
(2025年 5月号掲載)
アクセスランキング
- Regeneration ~建物再生物語~:わかめ加工場が大人の宿に
- 【特集】次世代に資産をつなぐ 生前贈与の正しい活用法:①生前贈与の基本
- 注目の新築 プロジェクト:デザイン性と収納力で差別化
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第九弾①
- 注目の新築プロジェクト:植栽付きバルコニーとドッグラン
- Regeneration ~建物再生物語~:築90年の日本家屋
- 【PR・特集】相続で 困ったときに頼りになる 専⾨家・サービス①
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには
- ランドセット(売り建て住宅)とは メリットデメリット